vSphere4u1

2.各種インストール

2-2.記憶領域

2-2-1.scsi-target-utils

A.HDDの準備(初期化やLVM & mkfsの設定など諸々をまとめて)

B.yumによるscsi-target-utilsのインストール

C.scsi-target-utilsの設定と確認

2-2-1.scsi-target-utils

！コメント！

まず「iSCSIとは何か？」については省略します。

「iSCSI」で各自ググってください。

当然ですが、iSCSI特有の用語(ターゲットやイニシエータ)についても

「理解していることを前提」として、以下の内容を記載していきます。

今回の構成では下図(1)のような構成で構築します。

(1)と(2)の違い

(1)パターン

ストレージアレイ*1

ターゲット*1

LUN*3

(2)パターン

ストレージアレイ*1

ターゲット*3

LUN*3

Storage VMotionの動作検証を想定した場合、LUNが最低2つ以上必要になるためです。

また、ストレージアレイとターゲットを1つにしてあるのは、ESXおよびESXiの仕様に起因しています。

ESXおよびESXiに実装されているiSCSIソフトウエアイニシエータは、

1つのターゲットとしか接続できない仕様となっています。

厳密には、2つ以上のターゲットの設定は可能ですが、実際に接続可能なターゲットは1つのみです。

このため、1つのターゲット内に複数LUN(本構成では2つのLUN)を構成する形で構築します。

なお、本構成使用するiSCSIターゲットは、CentOSにてyumでインストール可能な

「scsi-target-utils」を使用します。

また、「scsi-target-utils」を使用するにあたって、以下を前提としています。

前提1

CentOSインストール済みのサーバが準備できている状態

CentOSサーバは仮想化されていても可

今回は構成図にも記載した通り「A-1.ML115G5 1」上にVMWS2.0をインストールし、

VMWS2.0上の仮想OSとして、CentOS5.4x64をiSCSIターゲット用OSとして稼動させています。

前提2

サーバにはOS用HDD(10GB)が1つ、iSCSI用HDD(72GB)が2つ接続されている状態

HDDはIDE(PATA&SATA)でもSCSIでも可

前提3

yumを使用する関係上、C-1.まではThe Internetへの接続環境が必要です。

このため、DefaultGatewayやDNS関連の設定は、「The Internetへ出られる設定であること」が前提です。

また、C-1.以降では本構成用に変更する必要がありますが、

C-1.以降の設定変更ポイントについては、以降の手順に記載していきます。

それでは構築していきます。

A.HDDの準備(初期化やLVM & mkfsの設定など諸々をまとめて)

！コメント！

iSCSI用HDDは2つありますので、以下の手順は2回実施するイメージとなります。

2回目において、1回目と異なるポイントについては、青文字で記載します。

A-1.HDDを認識しているか？の確認　iSCSI用HDD 1台目

[root@iscsit01 ~]# fdisk -l

Disk /dev/sda: 10.7 GB, 10737418240 bytes

←OS用HDD

255 heads, 63 sectors/track, 1305 cylinders

Units = シリンダ数 of 16065 * 512 = 8225280 bytes

デバイス Boot Start End Blocks Id System

/dev/sda1 * 1 13 104391 83 Linux

/dev/sda2 14 1305 10377990 8e Linux LVM

Disk /dev/sdb: 77.3 GB, 77309411328 bytes

←iSCSI用HDD 1台目を認識している

255 heads, 63 sectors/track, 9399 cylinders

Units = シリンダ数 of 16065 * 512 = 8225280 bytes

ディスク /dev/sdb は正常な領域テーブルを含んでいません

Disk /dev/sdc: 77.3 GB, 77309411328 bytes

←iSCSI用HDD 2台目を認識している

255 heads, 63 sectors/track, 9399 cylinders

Units = シリンダ数 of 16065 * 512 = 8225280 bytes

ディスク /dev/sdc は正常な領域テーブルを含んでいません

[root@iscsit01 ~]#

A-2.HDDパーティションの作成　iSCSI用HDD 1台目

以下、赤文字が入力箇所

[root@iscsit01 ~]# fdisk /dev/sdb

デバイスは正常な DOS 領域テーブルも、Sun, SGI や OSF ディスクラベルも

含んでいません

新たに DOS ディスクラベルを作成します。あなたが書き込みを決定するまで、変更は

メモリ内だけに残します。その後はもちろん以前の内容は修復不可能になります。

このディスクのシリンダ数は 9399 に設定されています。

間違いではないのですが、1024 を超えているため、以下の場合

に問題を生じうる事を確認しましょう:

1) ブート時に実行するソフトウェア (例. バージョンが古い LILO)

2) 別の OS のブートやパーティション作成ソフト

(例. DOS FDISK, OS/2 FDISK)

警告: 領域テーブル 4 の不正なフラグ 0x0000 は w(書き込み)によって

正常になります

コマンド (m でヘルプ): m

コマンドの動作

a ブート可能フラグをつける

b bsd ディスクラベルを編集する

c dos 互換フラグをつける

d 領域を削除する

l 既知の領域タイプをリスト表示する

m このメニューを表示する

n 新たに領域を作成する

o 新たに空の DOS 領域テーブルを作成する

p 領域テーブルを表示する

q 変更を保存せずに終了する

s 空の Sun ディスクラベルを作成する

t 領域のシステム ID を変更する

u 表示/項目ユニットを変更する

v 領域テーブルを照合する

w テーブルをディスクに書き込み、終了する

x 特別な機能 (エキスパート専用)

コマンド (m でヘルプ): n

コマンドアクション

e 拡張

p 基本領域 (A-4)

領域番号 (A-4): 1

最

Enterキー押下

Using default value 1

終

Enterキー押下

Using default value 9399

コマンド (m でヘルプ): t

Selected partition 1

16進数コード (L コマンドでコードリスト表示): 8e

領域のシステムタイプを 1 から 8e (Linux LVM) に変更しました

コマンド (m でヘルプ): p

Disk /dev/sdb: 77.3 GB, 77309411328 bytes

255 heads, 63 sectors/track, 9399 cylinders

Units = シリンダ数 of 16065 * 512 = 8225280 bytes

デバイス Boot Start End Blocks Id System

/dev/sdb1 1 9399 75497436 8e Linux LVM

コマンド (m でヘルプ): w

領域テーブルは交換されました！

ioctl() を呼び出して領域テーブルを再読込みします。

ディスクを同期させます。

[root@iscsit01 ~]#

A-3.HDDパーティションの確認　iSCSI用HDD 1台目

[root@iscsit01 ~]# sfdisk -l /dev/sdb

ディスク /dev/sdb: シリンダ数 9399、ヘッド数 255、63 セクタ/トラック

ユニット = 8225280 バイトのシリンダ、1024 バイトのブロック、0 から数えます

Device Boot Start End #cyls #blocks Id System

/dev/sdb1 0+ 9398 9399- 75497436 8e Linux LVM

/dev/sdb2 0 - 0 0 0 空

/dev/sdb3 0 - 0 0 0 空

/dev/sdb4 0 - 0 0 0 空

[root@iscsit01 ~]#

A-4.物理ボリュームの作成と確認　iSCSI用HDD 1台目

[root@iscsit01 ~]# pvcreate /dev/sdb1

Physical volume "/dev/sdb1" successfully created

[root@iscsit01 ~]# pvdisplay

--- Physical volume ---

PV Name /dev/sda2

VG Name VolGroup00

PV Size 9.90 GB / not usable 22.76 MB

Allocatable yes (but full)

PE Size (KByte) 32768

Total PE 316

Free PE 0

Allocated PE 316

PV UUID pRdYPY-ngic-DXzK-kJ9H-gbjR-jXkR-3GMiyM

"/dev/sdb1" is a new physical volume of "72.00 GB"

--- NEW Physical volume ---

PV Name /dev/sdb1

VG Name

PV Size 72.00 GB

Allocatable NO

PE Size (KByte) 0

Total PE 0

Free PE 0

Allocated PE 0

PV UUID gkkAyg-SXyW-q4yB-pEYy-2AAA-3H5U-Lg3Qa2

[root@iscsit01 ~]#

A-5.ボリュームグループの作成と確認　iSCSI用HDD 1台目

[root@iscsit01 ~]# vgcreate VolGroup01 /dev/sdb1

Volume group "VloGroup01" successfully created

[root@iscsit01 ~]# vgdisplay

--- Volume group ---

VG Name VolGroup01

System ID

Format lvm2

Metadata Areas 1

Metadata Sequence No 1

VG Access read/write

VG Status resizable

MAX LV 0

Cur LV 0

Open LV 0

Max PV 0

Cur PV 1

Act PV 1

VG Size 72.00 GB

PE Size 4.00 MB

Total PE 18431

Alloc PE / Size 0 / 0

Free PE / Size 18431 / 72.00 GB

VG UUID cO5Bfw-BhjL-6mCF-nZdI-qLlE-wRzB-V3m17h

--- Volume group ---

VG Name VolGroup00

System ID

Format lvm2

Metadata Areas 1

Metadata Sequence No 3

VG Access read/write

VG Status resizable

MAX LV 0

Cur LV 2

Open LV 2

Max PV 0

Cur PV 1

Act PV 1

VG Size 9.88 GB

PE Size 32.00 MB

Total PE 316

Alloc PE / Size 316 / 9.88 GB

Free PE / Size 0 / 0

VG UUID Zdadmd-tI0i-x4Kj-E5XT-qcW6-8DOT-6xHRxD

[root@iscsit01 ~]#

A-6.論理グループの作成と確認　iSCSI用HDD 1台目

[root@iscsit01 ~]# lvcreate -L 71.99g -n LogVol00 VolGroup01

Rounding up size to full physical extent 71.99 GB

Logical volume "LogVol00" created

[root@iscsit01 ~]# lvdisplay

--- Logical volume ---

LV Name /dev/VolGroup01/LogVol00

VG Name VolGroup01

LV UUID fxAEZj-m2M8-M1Ow-YoFn-m9JV-4E7p-Kc0dRU

LV Write Access read/write

LV Status available

# open 0

LV Size 71.99 GB

Current LE 18430

Segments 1

Allocation inherit

Read ahead sectors auto

- currently set to 256

Block device 253:2

--- Logical volume ---

LV Name /dev/VolGroup00/LogVol00

VG Name VolGroup00

LV UUID kCtLmT-ZH3E-xDfp-rqrB-acQ3-Mqqy-8edz0i

LV Write Access read/write

LV Status available

# open 1

LV Size 7.91 GB

Current LE 253

Segments 1

Allocation inherit

Read ahead sectors auto

- currently set to 256

Block device 253:0

--- Logical volume ---

LV Name /dev/VolGroup00/LogVol01

VG Name VolGroup00

LV UUID eHTWcJ-nf9z-Z67L-23rs-DzdA-e8nX-uhI6PP

LV Write Access read/write

LV Status available

# open 1

LV Size 1.97 GB

Current LE 63

Segments 1

Allocation inherit

Read ahead sectors auto

- currently set to 256

Block device 253:1

[root@iscsit01 ~]#

！コメント！

　なぜ、

lvcreate -L 71.99g -n LogVol00 VolGroup01

といったように「71.99g」とするのか？

これについては「72.00g」に変えてコマンドを入力すれば解ります。

壊れたりはしないので。

A-7. HDDを認識しているか？の確認　iSCSI用HDD 2台目

[root@iscsit01 ~]# fdisk -l

Disk /dev/sda: 10.7 GB, 10737418240 bytes

←OS用HDD

255 heads, 63 sectors/track, 1305 cylinders

Units = シリンダ数 of 16065 * 512 = 8225280 bytes

デバイス Boot Start End Blocks Id System

/dev/sda1 * 1 13 104391 83 Linux

/dev/sda2 14 1305 10377990 8e Linux LVM

Disk /dev/sdb: 77.3 GB, 77309411328 bytes

←iSCSI用HDD 2台目を認識している

255 heads, 63 sectors/track, 9399 cylinders

Units = シリンダ数 of 16065 * 512 = 8225280 bytes

ディスク /dev/sdb は正常な領域テーブルを含んでいません

Disk /dev/sdc: 77.3 GB, 77309411328 bytes

←iSCSI用HDD 2台目を認識している

255 heads, 63 sectors/track, 9399 cylinders

Units = シリンダ数 of 16065 * 512 = 8225280 bytes

ディスク /dev/sdc は正常な領域テーブルを含んでいません

　[root@iscsit01 ~]#

A-8.HDDパーティションの作成　iSCSI用HDD 2台目

以下、赤文字が入力箇所

以下、青文字は2台目特有の入力箇所&確認箇所

[root@iscsit01 ~]# fdisk /dev/sdc

デバイスは正常な DOS 領域テーブルも、Sun, SGI や OSF ディスクラベルも

含んでいません

新たに DOS ディスクラベルを作成します。あなたが書き込みを決定するまで、変更は

メモリ内だけに残します。その後はもちろん以前の内容は修復不可能になります。

このディスクのシリンダ数は 9399 に設定されています。

間違いではないのですが、1024 を超えているため、以下の場合

に問題を生じうる事を確認しましょう:

1) ブート時に実行するソフトウェア (例. バージョンが古い LILO)

2) 別の OS のブートやパーティション作成ソフト

(例. DOS FDISK, OS/2 FDISK)

警告: 領域テーブル 4 の不正なフラグ 0x0000 は w(書き込み)によって

正常になります

コマンド (m でヘルプ): m

コマンドの動作

a ブート可能フラグをつける

b bsd ディスクラベルを編集する

c dos 互換フラグをつける

d 領域を削除する

l 既知の領域タイプをリスト表示する

m このメニューを表示する

n 新たに領域を作成する

o 新たに空の DOS 領域テーブルを作成する

p 領域テーブルを表示する

q 変更を保存せずに終了する

s 空の Sun ディスクラベルを作成する

t 領域のシステム ID を変更する

u 表示/項目ユニットを変更する

v 領域テーブルを照合する

w テーブルをディスクに書き込み、終了する

x 特別な機能 (エキスパート専用)

コマンド (m でヘルプ): n

コマンドアクション

e 拡張

p 基本領域 (A-4)

領域番号 (A-4): 1

最

Enterキー押下

Using default value 1

終

Enterキー押下

Using default value 9399

コマンド (m でヘルプ): t

Selected partition 1

16進数コード (L コマンドでコードリスト表示): 8e

領域のシステムタイプを 1 から 8e (Linux LVM) に変更しました

コマンド (m でヘルプ): p

Disk /dev/sdc: 77.3 GB, 77309411328 bytes

255 heads, 63 sectors/track, 9399 cylinders

Units = シリンダ数 of 16065 * 512 = 8225280 bytes

デバイス Boot Start End Blocks Id System

/dev/sdc1 1 9399 75497436 8e Linux LVM

コマンド (m でヘルプ): w

領域テーブルは交換されました！

ioctl() を呼び出して領域テーブルを再読込みします。

ディスクを同期させます。

[root@iscsit01 ~]#

A-9.HDDパーティションの確認　iSCSI用HDD 2台目

[root@iscsit01 ~]# sfdisk -l /dev/sdc

ディスク /dev/sdc: シリンダ数 9399、ヘッド数 255、63 セクタ/トラック

ユニット = 8225280 バイトのシリンダ、1024 バイトのブロック、0 から数えます

Device Boot Start End #cyls #blocks Id System

/dev/sdc1 0+ 9398 9399- 75497436 8e Linux LVM

/dev/sdc2 0 - 0 0 0 空

/dev/sdc3 0 - 0 0 0 空

/dev/sdc4 0 - 0 0 0 空

[root@iscsit01 ~]#

A-10.物理ボリュームの作成と確認　iSCSI用HDD 2台目

[root@iscsit01 ~]# pvcreate /dev/sdc1

Physical volume "/dev/sdc1" successfully created

[root@iscsit01 ~]# pvdisplay

--- Physical volume ---

PV Name /dev/sdb1

VG Name VolGroup01

PV Size 72.00 GB / not usable 3.96 MB

Allocatable yes

PE Size (KByte) 4096

Total PE 18431

Free PE 1

Allocated PE 18430

PV UUID EJxn7m-7EBW-s5dr-ih3P-UEkS-iFRS-dIY0cd

--- Physical volume ---

PV Name /dev/sda2

VG Name VolGroup00

PV Size 9.90 GB / not usable 22.76 MB

Allocatable yes (but full)

PE Size (KByte) 32768

Total PE 316

Free PE 0

Allocated PE 316

PV UUID pRdYPY-ngic-DXzK-kJ9H-gbjR-jXkR-3GMiyM

"/dev/sdc1" is a new physical volume of "72.00 GB"

--- NEW Physical volume ---

PV Name /dev/sdc1

VG Name

PV Size 72.00 GB

Allocatable NO

PE Size (KByte) 0

Total PE 0

Free PE 0

Allocated PE 0

PV UUID QQ9x54-I5MA-XtNh-Fucf-J13J-4tXl-VmnJqR

[root@iscsit01 ~]#

A-11.ボリュームグループの作成と確認　iSCSI用HDD 2台目

[root@iscsit01 ~]# vgcreate VolGroup02 /dev/sdc1

Volume group "VolGroup02" successfully created

[root@iscsit01 ~]# vgdisplay

--- Volume group ---

VG Name VolGroup02

System ID

Format lvm2

Metadata Areas 1

Metadata Sequence No 1

VG Access read/write

VG Status resizable

MAX LV 0

Cur LV 0

Open LV 0

Max PV 0

Cur PV 1

Act PV 1

VG Size 72.00 GB

PE Size 4.00 MB

Total PE 18431

Alloc PE / Size 0 / 0

Free PE / Size 18431 / 72.00 GB

VG UUID J00dnX-235R-AhnN-PAuC-V4A3-q0Gt-H8636i

--- Volume group ---

VG Name VolGroup01

System ID

Format lvm2

Metadata Areas 1

Metadata Sequence No 2

VG Access read/write

VG Status resizable

MAX LV 0

Cur LV 1

Open LV 0

Max PV 0

Cur PV 1

Act PV 1

VG Size 72.00 GB

PE Size 4.00 MB

Total PE 18431

Alloc PE / Size 18430 / 71.99 GB

Free PE / Size 1 / 4.00 MB

VG UUID fEBCXj-DkhR-GUGn-f5R8-GssN-qbgu-dwfsCf

--- Volume group ---

VG Name VolGroup00

System ID

Format lvm2

Metadata Areas 1

Metadata Sequence No 3

VG Access read/write

VG Status resizable

MAX LV 0

Cur LV 2

Open LV 2

Max PV 0

Cur PV 1

Act PV 1

VG Size 9.88 GB

PE Size 32.00 MB

Total PE 316

Alloc PE / Size 316 / 9.88 GB

Free PE / Size 0 / 0

VG UUID Zdadmd-tI0i-x4Kj-E5XT-qcW6-8DOT-6xHRxD

[root@iscsit01 ~]#

A-12.論理グループの作成と確認　iSCSI用HDD 2台目

[root@iscsit01 ~]# lvcreate -L 71.99g -n LogVol00 VolGroup02

Rounding up size to full physical extent 71.99 GB

Logical volume "LogVol00" created

[root@iscsit01 ~]# lvdisplay

--- Logical volume ---

LV Name /dev/VolGroup02/LogVol00

VG Name VolGroup02

LV UUID 9HS4Ra-qlZP-xSoA-4ocr-H5id-7f28-DS59qn

LV Write Access read/write

LV Status available

# open 0

LV Size 71.99 GB

Current LE 18430

Segments 1

Allocation inherit

Read ahead sectors auto

- currently set to 256

Block device 253:3

--- Logical volume ---

LV Name /dev/VolGroup01/LogVol00

VG Name VolGroup01

LV UUID fxAEZj-m2M8-M1Ow-YoFn-m9JV-4E7p-Kc0dRU

LV Write Access read/write

LV Status available

# open 0

LV Size 71.99 GB

Current LE 18430

Segments 1

Allocation inherit

Read ahead sectors auto

- currently set to 256

Block device 253:2

--- Logical volume ---

LV Name /dev/VolGroup00/LogVol00

VG Name VolGroup00

LV UUID kCtLmT-ZH3E-xDfp-rqrB-acQ3-Mqqy-8edz0i

LV Write Access read/write

LV Status available

# open 1

LV Size 7.91 GB

Current LE 253

Segments 1

Allocation inherit

Read ahead sectors auto

- currently set to 256

Block device 253:0

--- Logical volume ---

LV Name /dev/VolGroup00/LogVol01

VG Name VolGroup00

LV UUID eHTWcJ-nf9z-Z67L-23rs-DzdA-e8nX-uhI6PP

LV Write Access read/write

LV Status available

# open 1

LV Size 1.97 GB

Current LE 63

Segments 1

Allocation inherit

Read ahead sectors auto

- currently set to 256

Block device 253:1

[root@iscsit01 ~]#

！コメント！

　ここまでの手順で、以下2つの論理ボリュームが構築できました。

/dev/VolGroup01/LogVol00　←iSCSI用HDD 1台目の論理ボリューム

/dev/VolGroup02/LogVol00　←iSCSI用HDD 2台目の論理ボリューム

確認方法は以下の通り。

[root@iscsit01 ~]# ls -Fal /dev/VolGroup01/LogVol00

lrwxrwxrwx 1 root root 31 1月 14 00:52 /dev/VolGroup01/LogVol00 -> /dev/mapper/VolGroup0A-LogVol00

[root@iscsit01 ~]# ls -Fal /dev/VolGroup02/LogVol00

lrwxrwxrwx 1 root root 31 1月 14 01:11 /dev/VolGroup02/LogVol00 -> /dev/mapper/VolGroup0B-LogVol00

[root@iscsit01 ~]#

この後、iSCSIターゲット上にLUNとして設定(公開)していきます。

　なお、iSCSI用HDDはmkfsやmount、fstabによるマウントはしないでください。

　LUNとして接続可能な状態にできなくなります。

B.yumによるscsi-target-utilsのインストール

B-1.インストール

[root@iscsit01 ~]# yum -y install scsi-target-utils

Loaded plugins: fastestmirror

Loading mirror speeds from cached hostfile

* addons: www.ftp.ne.jp

* base: www.ftp.ne.jp

* extras: www.ftp.ne.jp

* updates: www.ftp.ne.jp

Setting up Install Process

Resolving Dependencies

--> Running transaction check

---> Package scsi-target-utils.x86_64 0:0.0-5.20080917snap.el5 set to be updated

--> Processing Dependency: perl(Config::General) for package: scsi-target-utils

--> Running transaction check

---> Package perl-Config-General.noarch 0:2.40-1.el5 set to be updated

--> Finished Dependency Resolution

Dependencies Resolved

===============================================================================================================================================

Package Arch Version Repository Size

===============================================================================================================================================

Installing:

scsi-target-utils x86_64 0.0-5.20080917snap.el5 base 114 k

Installing for dependencies:

perl-Config-General noarch 2.40-1.el5 base 68 k

Transaction Summary

===============================================================================================================================================

Install 2 Package(s)

Update 0 Package(s)

Remove 0 Package(s)

Total download size: 182 k

Downloading Packages:

(1/2): perl-Config-General-2.40-1.el5.noarch.rpm | 68 kB 00:00

(2/2): scsi-target-utils-0.0-5.20080917snap.el5.x86_64.rpm | 114 kB 00:00

-----------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------

Total 530 kB/s | 182 kB 00:00

警告: rpmts_HdrFromFdno: ヘッダ V3 DSA signature: NOKEY, key ID e8562897

base/gpgkey | 1.5 kB 00:00

Importing GPG key 0xE8562897 "CentOS-5 Key (CentOS 5 Official Signing Key) <centos-5-key@centos.org>" from /etc/pki/rpm-gpg/RPM-GPG-KEY-CentOS-5

Running rpm_check_debug

Running Transaction Test

Finished Transaction Test

Transaction Test Succeeded

Running Transaction

Installing : perl-Config-General 1/2

Installing : scsi-target-utils 2/2

Installed:

scsi-target-utils.x86_64 0:0.0-5.20080917snap.el5

Dependency Installed:

perl-Config-General.noarch 0:2.40-1.el5

Complete!

[root@iscsit01 ~]#

！コメント！

　yumによる依存関係解決のため自動的に「perl-Config-General」もインストールされますが正常です。

　また、警告(rpmts_HdrFromFdno)が表示されますが、GPG keyのインポートを自動的に行っておりますので問題ありません。

B-2.正常にインストールされていることを確認

[root@iscsit01 ~]# rpm -q scsi-target-utils

scsi-target-utils-0.0-5.20080917snap.el5

[root@iscsit01 ~]#

C.scsi-target-utilsの設定と確認

C-1.confファイルによる設定

[root@iscsit01 ~]# vi /etc/tgt/targets.conf

# TGTD example targets file

# Example iSCSI target with one LUN.

# This gets read when "service tgtd start" is run.

#<target iqn.2007-04.com.example:tgtd>

# List of files to export as LUNs

#backing-store /usr/storage/disk_1.img

# Authentication :

# if no "incominguser" is specified, it is not used

#incominguser backup secretpass12

# Access control :

# defaults to ALL if no "initiator-address" is specified

#initiator-address 192.168.1.2

#</target>

#以下を追記します。

# List of files to export as LUNs

backing-store /dev/VolGroup01/LogVol00

backing-store /dev/VolGroup02/LogVol00

# Authentication :

# if no "incominguser" is specified, it is not used

#incominguser backup secretpass12

# Access control :

# defaults to ALL if no "initiator-address" is specified

#initiator-address 192.168.1.2

</target>

#追記箇所ここまで

"/etc/tgt/targets.conf" 18L, 466C

:wq

[root@iscsit01 ~]#

！コメント！

<target iqn.2010-01.biz.luxion.iscsit01:LogVol00>にて、TargetとIQNの設定を実施

◆TargetのIDについては、1からの通番となります。

tgtadmコマンドにて設定する場合は、Target ID=0も指定可能です。

但し、tgtadmコマンドにて設定した場合、OSをRebootすると設定内容も消えます。

この辺りの「設定に融通が利かない」点はOSSだからでしょうか。

◆IQN名の命名規則ですが、以下、簡単に。

iqn.yyyy-mm.逆引きDomain名.ホスト名:ディスク名

iqn＝決まり文句

yyyy-mm＝2009年7月であれば、"2009-07"と記載

逆引きDomain名＝yahoo.co.jpなら、"jp.co.yahoo"と記載

ホスト名＝今回はSCSI1なので、"scsi1"と記載

ディスク名＝今回は/dev/VolGroup01/LogVol00なので、"LogVol00"と記載

パーティション(/dev/sdb1など)を記載してもOK

ぶっちゃけ、上記の命名規則に則っていなくても、使用することは可能

<target Black_or_White>とかでもOK

C-2.サービスの起動

[root@iscsit01 ~]# /etc/rc.d/init.d/tgtd start

Starting SCSI target daemon: [ OK ]

[root@iscsit01 ~]#

C-3.tgtdの動作確認

[root@iscsit01 ~]# tgtadm --lld iscsi --op show --mode target

Target 1: iqn.2010-01.biz.luxion.iscsit01:LogVol00

System information:

Driver: iscsi

State: ready

I_T nexus information:

LUN information:

LUN: 0

Type: controller

SCSI ID: deadbeaf1:0

SCSI SN: beaf10

Size: 0 MB

Online: Yes

Removable media: No

Backing store: No backing store

LUN: 1

Type: disk

SCSI ID: deadbeaf1:1

SCSI SN: beaf11

Size: 77301 MB

Online: Yes

Removable media: No

Backing store: /dev/VolGroup01/LogVol00

LUN: 2

Type: disk

SCSI ID: deadbeaf1:2

SCSI SN: beaf12

Size: 77301 MB

Online: Yes

Removable media: No

Backing store: /dev/VolGroup02/LogVol00

Account information:

ACL information:

ALL

[root@iscsit01 ~]#

[root@iscsit01 ~]# netstat -ant

Active Internet connections (servers and established)

Proto Recv-Q Send-Q Local Address Foreign Address State

tcp 0 0 0.0.0.0:111 0.0.0.0:* LISTEN

tcp 0 0 0.0.0.0:3260 0.0.0.0:* LISTEN

tcp 0 0 0.0.0.0:765 0.0.0.0:* LISTEN

tcp 0 0 :::22 :::* LISTEN

tcp 0 0 :::3260 :::* LISTEN

tcp 0 0 ::ffff:192.168.11.98:22 ::ffff:192.168.11.11:4537 ESTABLISHED

[root@iscsit01 ~]#

！コメント！

以下の図を思い浮かべてください

ストレージアレイ*1＝(解釈にもよりますが)tgtdサービスやCentOS

ターゲット*1＝Target 1: iqn.2010-01.biz.luxion.iscsit01:LogVol00

LUN*3＝LUN: 0 , LUN: 1 , LUN: 2

C-4.tgtdサービス起動設定

[root@iscsit01 ~]# chkconfig tgtd on

[root@iscsit01 ~]# chkconfig --list tgtd

tgtd 0:off 1:off 2:on 3:on 4:on 5:on 6:off

[root@iscsit01 ~]#

！コメント！

OS再起動後、”tgtadm --lld iscsi --op show --mode target”や”netstat -ant” コマンドにて、

再度、確認しておいた方が良いでしょう。